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ロシア革命一世紀を生きぬく視角  (PDF版)

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―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―

佐々木 洋



アリーナ2015 第18号

発行: 中部大学
発売:風媒社(2015年11月20日)
ISBN:4-8331-4123-9
B5判 507頁
定価: 本体2000円+税http://www3.chubu.ac.jp/publication/arena/arena_18/


[目 次]
 序
1 メドヴェージェフ兄弟選集全4巻と『日本語版選集』全3巻4冊の刊行計画
   原著全4巻を全3巻4冊に
    第1巻
    第2巻第1冊
    第2冊
    露文選集第3巻・第4巻が収める主要作品
   共著『知られざるスターリン』
   『スターリンの側近たち』
   メドヴェージェフ兄弟の著作史年表
 2 「ウラルの核惨事」 核燃料サイクル基地=マヤーク(灯台)の核廃棄物爆発事故
   英科学誌に寄稿
   二度目の投稿と全米各大学・研究所からのジョレス招聘
   ソ連核燃料サイクル基地の要=マヤーク(灯台)
   オークリッジとロスアラモスの対照的反応
   J・ヒル卿の抵抗とTM―チャイナシンドローム
   米国への講演旅行が「ソヴィエト科学史」研究を誘う
   ウラルの核惨事がエリート科学者と若手異端派をむすぶ
   『ソ連における科学と政治』
 3 『歴史の審判に向けて』(旧邦訳名『共産主義とは何か』を書かせたのはだれか?
   アンドロポフもロイ著の初版を読んでいた
   誰がロイに書かせたのか?
   大物作家たちの膨大なコレクション
   元囚人のティモフェーエフ=レソフスキーとヤクボ―ヴィッチの収容所体験
   『収容所群島』による歪曲に抗議するヤクボ―ヴィッチ
   KGBのロイ逮捕決定と著書窃盗容疑の家宅捜査
   ロイの逃避行
   書籍窃盗の刑事裁判。判決と上告、そして帰宅
   失業を許されない労働者の国で失職
 4 1989年改訂版『歴史の審判にむけて―スターリンとスターリン主義の新しさ』 
   本書の初版と増補改訂第2版
   89年改訂版の初版との違い
   ロイの、スターリンとスターリン主義理解の深化
   漸進的民主化綱領の提起と農業集団化の研究
   89年増補改訂版のロイの立脚点
 5 「省略なし」の『ルイセンコの興亡(完訳)』(旧訳書名『ルイセンコ学説の興亡』
   ルイセンコの席巻と彼の利用価値
   ドキュメンタリー『生物学と個人崇拝』の発想
   ルイセンコ論争を歴史家・目撃者・論争当事者として執筆
   読者が複製・増補して急速に普及する「自主出版(地下出版)」
   英語版 The Rise and Fall of Lysenko刊行の意義
   原著テクストを三割省いた英語版。重訳による各国語版
   1993年版『ルイセンコの興亡』は「サミズダート」
   ラーナー英語版はどこを省略したのか
   読者へのメッセージを省いた英語版
   故・木原均(文化勲章受賞者)の書評
 6 小括――異なる個性が、四つの複眼で考察し、意見を交換した回路
   四つの眼でみて、意見を交換し、発言する
   ジョレスとロイの秘密の回路
   ロシア革命一世紀
   
 補遺 不破哲三『前衛』連載「スターリン秘史」のメドヴェージェフ兄弟への好意的評価
 1 メドヴェージェフ兄弟の批判と肯定的な紹介
   『ディミトロフ日記』が炙り出すスターリンの覇権主義的謀略
   不破の兄弟批判(一)
   不破の兄弟批判(二)
 2 不破「スターリン秘史」最終章を支える『知られざるスターリン』ジョレス三論稿
 3 『知られざるスターリン』のエッセンス
   なかなかの知恵者のスターリン像
   冷戦を規定した「原子力収容所列島」
   スターリンの「イスラエル」建国戦争加担
 4 不破書記局長の1978年記念講演
   日刊紙配達員
   友人からの返信


メドヴェージェフ双生児『知られざるスターリン』の重版に寄せて  

佐々木洋、アソシエ21「ニューズレター」(2003年11月号)
 






(別表)ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ/Zhores & Roy Medvedev兄弟の主要科学論争・歴史・政治史・核問題関係の著作活動年表
 

  ロシア革命一世紀を生きぬく視角―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―
佐々木 洋、アリーナ2015 第18号、発行: 中部大学、 発売:風媒社(2015年11月20日)より。

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バナースペース


 

佐々木 洋(ささき・よう)
◇札幌学院大学名誉教授

◎1969年、北海道大学大学院農学研究科修士課程修了。研究業績は『札幌学院大学経済論集』四号(筆者退職記念号)、2012年、所収の業績一覧を参照。
◎定年退職後は、@ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ兄弟の研究、A原子力安全神話の謎の歴史の研究、B世界最大級ウォルマートを前衛とする「小売革命」の研究、に従事。   
@の最近の仕事はロシア革命一世紀を生きぬく視角―『ジョレス&ロイ・メドヴェージェフ選集』日本語版刊行によせて―付表」付表を参照。
Aは詳細な年表付の拙稿「日本人はなぜ、地震常習列島」の海浜に【原発銀座】を設営したか? ――三・一一原発震災に至る原子力開発の内外略史試作年表」前掲『札幌学院大学経済論集』四号「広島、長埼、ウラル、チェルノブイリ、福島―歴史に刻まれた国際原子力村の相互支援」中部大学『アリーナ』17号、を参照。
Bは、2014年、ネルソン・リクテンスタイン著 The Retail Revolution, 2009の拙訳書『ウォルマートはなぜ、世界最強企業になれたのか」を金曜日社から出版した。